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ケイトルートの分岐(ボツ案)について

 自作小説「HなRPGゲームの世界に転生しました!」(https://novel18.syosetu.com/n4084ec/)の中のケイトが女神と探索していくルートについては分岐が非常に多く、自分もかなり悩み、迷走しながら紡いでいったものでした。
 蛇足ではありますが、こちらに採用されなかった案をまとめていきます。


―――――――――女神殺戮ルート
⇒ケイトの好感度が足りないと発生するBADENDです




 できないとでも思っているのか……?

「っ……!?」

 女神の頭を上から掴んだ。
 手の平にさらさらとした髪の感触と、確かな体温を感じた。
 
「っ……」

 何だ、その顔は?
 その感情は何だ?
 手を頭の上に乗せられて何か勘違いしたか?

 何も知らないくせに。
 幾度となく手を血で染めてきた私がどれほど穢れているか。
 それこそ、女神とは最も相容れない存在なのに。
 何を履き違えて、血迷って……

 嫌いだ。
 全部、嫌いだ。

 非情になれず、こんな状況を招いている愚かな自分も。



 そんな自分との決別とともに、ケイトは女神を殺した。




―――――――――淫魔殺戮ルート
⇒ノエルがティアの体液を吸い過ぎていた場合、ケイトが弱っているノエルをゲーム世界から取り除いてしまうBADEND。



―――――――――彼のボディスーツ化
⇒奴が肉体をぴっちりスーツに変化させ、ケイトの身体に纏わりついて歓喜するルート。誓約の無視、オークが不要になる、ケイトに取りついたらこの男はもう離れない、などの問題があり断念。

「とくと見よ! これこそ魔法学の粋を集めて造り出した最高峰の体質変化だ!」

 奴の姿が消え、べしゃっ、と何かが地面に落下した。
 ブヨブヨとした

「ああーーーっ!! 着せてもらわなきゃ効果が発揮できないっ!」
「ふざけてるのか……?」

「ふへへぇ……ケイトちゃんの身体ぁ……♪」
「っ……!」

 ボディスーツが生き物のように蠢いている。

「ぁっ……!」
「ふおおっ!? か、可愛い声いただきましたっ! ケイトちゃんはここが弱いんだよね~♪」

「うへへぇ~、すごいよぉコレっ、ケイトちゃんの全てが感じられるよぉ……肌の感触も、汗の匂いも、身体のすみずみまで……」
「あっうあっ、く……!」



―――――――――ヘロヘロのケイトが女神の唾液を奪って反撃するルート
⇒女神歓喜ルートですが、やはり好感度が足りず断念。また、その後の展開の妨げになるものだったためボツとなりました。

「はあっ……おい……口、開けろ……!」
「えっ……!? な、なにをっ……んむうぅっ!!!?」

 纏衣を引っ掴み、無理やりティアを引き寄せたケイトは、自分の唇を女神の唇に押しつけた。
 わかっていたことだ。
 くだらない感情など捨て、彼女の中へ舌を入れていく。
 凄まじい魔力が、一気に体内へ入ってくる。 

「んふぅっ!? ん、んぁっ……んっ……♡」

 予想できていた女神の反応に嫌気がさし、ケイトはすぐに彼女の唇を解放した。



―――――――――ノエルがケイトを弄るルート
⇒奴が急用で席を外した際に発生するルート。条件が厳しく、それをクリアしてもキスの時点でケイトがノエルの舌を噛み千切ってしまうので断念。

「あら? あらあらあらぁ♡ 邪魔な奴がいなくなった~♪」
「や、あ、んぁあ……」

「気分はどう? え~っと、コリンズちゃんだっけ? ちょっと文字化けしてたけど」
「……」

「もう、そんな怖い目で見ないでよ」


「……お前……ベースは何だ……?」
「え~、何言ってるのぉ? どこからどうみても生粋の可愛いサキュバスじゃなぁい♪」
「あっ!?」

 ノエルの手がケイトの頬に添えられるのを見て、ティアが思わず声を上げた。

「好みのタイプじゃないけど、魔力は美味しそうね~。ちょっと味見するわね~?」
「っ……!」
「ああ――っ!!」

 唇同士の優しい接触に、女神が目を見開いて非難めいた声を上げる。



―――――――――男のケイト弄り
①本編では登場しなかった質問

・初オナニーの時期
・ケイトの得意料理

②ケイトの好きな食べ物精製
⇒意味不明なためボツ。

「ほら、ケイトちゃんの大好きなイチゴのクレープだよ♪ 生クリームもたっぷりだよ?」

「要らない? じゃあ僕が食べちゃうよ?」
「……」
「食べたくなってきたあ? 食欲は無くても、味覚を満たしたいって欲求はどうしようもないからね。苺とクリームの甘い香りがするでしょ? ほら、食べる? 僕の食べかけだけどねw」

③羞恥上映会
⇒仮待機フィールドで、身体が疼いて戦闘もままならなくなってしまったケイトが、やむをえずに自慰行為を行なった際の隠し撮りお宝映像を大画面で上映するという変態的ルート。うまく展開に組み込めず断念。

「ほら、ちゃんと撮ってあるよ? 発情状態で眠っちゃったケイトちゃんのお宝映像♪」
「女神様の見たいでしょ? ケイトちゃんの萌えシーン」

 仮待機フィールド内にあるベッドに横たわるケイトが映っていた。
 息を乱し、肩を抱き、身体を胎児のように小さく丸めている。

『っ、は、ぁ……ん、ふぁ……っ』
「っ……」

 映像の中にいる自分が、変な声を上げている。
 上気した頬。汗ばんだ肌。自分を守るかのようにうずくまり、熱い吐息を漏らしている。
 その手が、肌に触れる。映像では見にくいが、手は明らかに胸部に触れていた。
 手の平で胸を撫でまわし、もう一方の手がゆっくりと、下の方へ――

『ぁ、んぁ、あっ……』

 映像に釘付けになっている奴がいる。
 自分の痴態を目の当たりにし、性的に興奮しているバカがいる。

 この狂った状況は何だ?


「ケイトちゃん、顔、赤くなってない?」





―――――――――ケイト自決ルート
⇒力の搾取時、ケイトの余力が残っていると発生するルートです。本当に死んでしまうため断念。女神が蘇らせるという案もありましたが、ケイトの女神に対する好感度が地の底へ落ちてしまうためボツに。
(それ相応の覚悟をもって他者の命を奪っているため、命を軽んじる行為をひどく毛嫌いする)


 魔力の発動はイメージしやすく扱いなれている部位である方が良いというだけであって。
 起点が手である必要はない。
 
「――っ!!?」

 魔力の核、つまり、身体に中心部に位置する子宮から肉が爆ぜた。
 悲鳴が上がる。
 男が初めて狼狽するような表情を一瞬だけ見せた。

「あのさぁっ……! リョナ属性なんて僕には無いんだから、そういうことはやめてくれない?」

「がっはっ……!!!」

 血を吐き出しながら、ケイトはゆっくりと右手で額を覆った。
 そのまま、なけなしの魔力が手に集中していく。
 男の顔が、一気に焦燥に歪んだ。

 ケイトが微かに嗤う。
 

「蘇らせてみろよ……」



―――――――――――――――



 ノベルゲームであれば、様々な分岐を展開させられるかもしれません。

プロフィール

木喰ろくろ

Author:木喰ろくろ
ノクターンノベルズでエロい小説書いてます。

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